syawaabiruの日記

赤裸々発言

8/28

小学生のころはっちゃんと夜の由比ヶ浜に行って、はっちゃんはなんの娯楽も持っていかなくて、わたしが買ってもらった分厚い月刊漫画を読み終わるまでひと言もしゃべらずじっと満月をみていた。もう日は暮れてたけど海に出かけたくなって、砂浜にしばらく胡座していたら案外気持ちがよかった。5日目の月はバナナみたいにふっくらで、光は水面を控えめにちらちらしていて、こちらまでの淡い道をつくって、ちょっと桃みたいな色にもなって、目を閉じると、遠くの波が眼前にせまって、自分のことも通り過ぎたみたいに思って、息を吸うごとに月からは光の川が注がれてくるように感じて、吐いて、黒い波が寄せ返すのが見えて、黒いと言っても怖くなくて、昔の夜も昼も、しずかですべて洗い流されるような気がなんとなくした。帰りはアイスがめっちゃ食べたいと思って抹茶のやつを買ったらすごくおいしかった。フジスーパーが明日からリニューアルオープンするので、表は静かだけど、通用口の明かりに集まって社員と思しき人たちが労いあっていた。ちょっと身体が軽くなったのかもと思った。